「クリームパンで、小さな幸せを。」をコンセプトに掲げ、2026年7月25日、東京・高田馬場でプレオープンを控えるクリームパン専門店「くりーむLAB」。年間1000個以上のクリームパンを食べ歩いたマニアがプロデュースする同店は、オープン前から Instagram で約2000人、Threads で約1000人以上のフォロワーを集めている。その裏側にある「挑戦ストーリー発信」の哲学、コンセプト設計、そして開業前のリアルな悩みについて、代表のクリおじ氏に話を聞いた。
Shop Profile 店舗プロフィール
| 店舗名 | クリームパン専門店 くりーむLAB |
|---|---|
| プロデュース | クリおじ(井原 佑太) |
| 店舗の場所 | 東京都新宿区・高田馬場(間借り営業) |
| 開業年 | 2026年7月25日 プレオープン |
| 席数 | 基本テイクアウト/一部間借り店舗内にイートインスペース完備 |
| スタッフ人数 | 2名(オーナー・プロデュース:クリおじ/製造責任者:廣瀬シェフ) |
| 主な客層 | 30〜40代女性を中心に、パン好き・スイーツ好き・手土産を探している方 |
| コンセプト | 「クリームパンで、小さな幸せを。」 生地・クリーム・食感を研究し続けるクリームパン専門店 |
年間1000個以上のクリームパンを食べ歩いてきたマニアが経験を活かし、「毎日食べたくなるクリームパン」を目指す新ブランド。オープン前から SNS で挑戦の過程を発信し、公開約3週間で Instagram 約2,000人・Threads 1,000人以上のフォロワーを獲得している。
年間1000個食べ歩いたマニアが、専門店を始めた理由
Qクリームパン専門店を始めようと思ったきっかけを教えてください。
Aクリおじ:年間1000個以上のクリームパンを食べ歩く中で、「もっと自分の手でクリームパンの魅力を多くの人に届けたい」という想いが強くなりました。
パン屋さんには必ずと言っていいほどクリームパンがありますが、専門店は決して多くありません。100年先もクリームパンが愛され続ける未来をつくりたい。その想いから、自分自身でブランドを立ち上げることを決意しました。
Q数あるパンのなかで、なぜ「クリームパン」だったのですか。
Aクリおじ:シンプルに、クリームパンが大好きだからです。年間1000個以上食べ歩く中で、「もっとこんなクリームパンがあったらいいのに」と思うことが何度もありました。だったら、自分で作ろう。その想いが、くりーむLABの始まりです。クリームパンという一つの商品を、とことん研究し続けるブランドでありたいと思っています。
オープン前から2000人フォロワー ― 「挑戦ストーリー」を発信する
Qオープン前の集客について、どのような取り組みをされていますか。
Aクリおじ:オープン前から Instagram・Threads・note を中心に、ブランドが出来上がる過程をすべて発信しています。完成した商品だけではなく、試作・失敗・ブランド名の由来・想い・開業準備を中心に発信しています。
商品や想いをオープン前から知っていただくことで、「より食べてみたい」という気持ちになるよう、何度も繰り返し発信しています。
Qオープン前に最も大切にしていることは何ですか。
Aクリおじ:オープン前に最も大切なのは、「オープンすること」ではなく、「オープンを待ってくれる人」を増やすことだと思っています。そのために意識したのは、次の4つです。
- 毎日SNSで発信する
- ブランドストーリーを伝える
- 商品だけでなく自分自身の写真も出して発信する
- 挑戦の過程を見せる
AInstagram開設から約3週間で約2,000人、Threadsでも約1,000人以上の方にフォローしていただくことができました。単なる商品紹介ではなく、「挑戦ストーリー」を発信したことが大きかったと感じています。
「共感」で人が集まる ― 商品より“想い”を届ける
Q「人が集まるお店」を作るために、最も大切な要素は何ですか。
Aクリおじ:僕は「商品」ではなく「共感」に人は集まると思っています。もちろん商品がおいしいことは前提ですが、
- 誰が作っているのか
- どんな想いなのか
- なぜその商品なのか
Aここに共感していただけると、人は応援したくなります。
逆に、人が来ないお店は「何のお店なのか」が伝わっていないことが多いと思います。
Q他業種でも活かせる差別化のポイントはありますか。
Aクリおじ:「何を売るか」より、「なぜそれをやるのか」を伝えることが大切だと思います。商品は真似できますが、ストーリーや想いは真似できません。そこが一番の差別化になると思います。
コンセプト「クリームパンで、小さな幸せを。」
Qお店のコンセプト設計について教えてください。
Aクリおじ:コンセプトは、「クリームパンで、小さな幸せを。」疲れた日に食べたくなる。誰かに渡したくなる。毎日でも食べたくなる。そんなクリームパンを目指しています。
Qターゲット層はどのように設定されましたか。
Aクリおじ:ターゲットは30〜40代女性です。仕事や家事で忙しい毎日に、小さなご褒美として食べてもらいたいと思っています。手土産を探している方にも喜んでいただけるブランドを目指しています。
限定感 × ストーリー ― 来店と応援を生む仕組み
QSNSから実際の来店につなげるために、どんな工夫をされていますか。
Aクリおじ:「限定感」と「ストーリー」を大切にしています。営業日を限定していることもありますが、「今ここでしか食べられない」という期待感も来店理由になります。
また、お客様が完成形だけではなく、ブランドが育っていく様子を見てくださっているので、「応援したい」という気持ちで来店してくださる方も多いと思っています。
Qリピートしていただくために、意識していることは。
Aクリおじ:まだオープン前ですが、「また食べたい」だけではなく、「また応援したい」と思っていただけるブランドを目指しています。商品の改良を続けながら、お客様とのコミュニケーションも大切にしていきたいです。
「安さ」ではなく「価値」で選ばれるメニュー設計
Qメニュー設計で意識していることはありますか。
Aクリおじ:商品数は増やしすぎず、一つひとつの完成度を高めることを意識しています。
Q価格設定についての考え方は。
Aクリおじ:価格は「安さ」ではなく「価値」で選んでいただける価格設定を考えています。毎日食べたくなる品質と、手土産としても選ばれる価値の両立を目指しています。
挑戦を発信することで生まれた、応援の輪
QSNS運用で意識していることを教えてください。
Aクリおじ:Instagram・Threads・note を中心に運用しています。投稿で意識しているのは「売り込まないこと」です。商品紹介だけではなく、挑戦・失敗・学び・想いを発信しています。
反応が良い投稿は、「正直…やめた方がいいと言われました。」のように、感情が動くストーリー型の投稿です。
Qやってよかった施策・失敗した施策があれば教えてください。
Aクリおじ:良かったことは、ブランド完成前から発信を始めたことです。まだ商品が完成していない段階から応援してくださる方が増えました。
一方で、挑戦を発信すると否定的なコメントをいただくこともありました。最初は落ち込みましたが、「応援してくださる方のために続けよう」と考え方を変えたことで、今では前向きに発信できています。
オープン前の悩みと、それを乗り越える考え方
Qオープン前に抱えている悩みや不安はありますか。
Aクリおじ:本当にお客様が来てくださるのか。自分が思い描くブランドを形にできるのか。製造数にも限りがあるため、「売り切れ」と「足りない」のバランスも大きな悩みです。
期待して来てくださった方に満足していただけるかという不安は今でもあります。だからこそ、何度も試作を重ねています。
Q悩みや不安は、どのように解消されていますか。
Aクリおじ:一人で抱え込まず、製造責任者の廣瀬シェフをはじめ、応援してくださる方々に相談しています。
そして、「完璧を目指す」のではなく、「毎回少しずつ良くする」という考え方を大切にしています。
今後の展望 ― 100年先も愛される文化を
まずは高田馬場で地域に愛されるクリームパン専門店になること。
そして POPUP 出店や百貨店催事への展開を進めながら、最終的には「日本一のクリームパン専門ブランド」を目指しています。
さらに、100年先もクリームパンが愛され続ける文化をつくることが、僕の夢です。